漁業資源保護のため謎多い生態解明を ウマヅラハギに標識を付けて調査 富山県水産研究所
「ウマヅラハギ」の漁業資源保護などのため、県水産研究所は15日、魚の体にデータを記録する電子タグを付けて放流しました。
ウマヅラハギのお腹の部分に取り付けられているのは、水温や水深の計測データを蓄積することができる記録型の電子タグです。
調査は回遊エリアなど、謎が多いウマヅラハギの生態を明らかにするために2022年から行っています。
富山湾のウマヅラハギの漁獲量は、2022年は253トン、2023年は95トンとここ数年は不漁傾向です。
県水産研究所 瀬戸陽一副主幹研究員
「資源を守っていくために適切な資源評価、どの程度(ウマヅラハギの)資源があるのかを把握していかないと。そのための第一歩として回遊生態をあきらかにすることが大事だと思う」
今回放流した個体について、県水産研究所はこれから1年ほどかけてデータを回収し、結果の解析を進めていくとしています。