母国に一時帰国したウクライナ出身の女性が高校生に平和への思い語る
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻が始まって2年半がたっています。
現在、下松市で暮らすウクライナ出身の女性が周南市の高校できょう(30日)、平和への思いを語りました。
(古谷ニーナさん)
「私にとってはこの戦争の一番大きい被害で浮かぶのは死、人が死ぬこと」
古谷ニーナさん、下松市で日本人の夫と、2人のこどもを育てています。
ニーナさんは、ことし6月から3か月間、戦禍が続くウクライナに一時帰国…その時、見た母国の現状や平和への思いを生徒に語りました。
(ニーナさん)
「私の地元は何もない田舎で危なくはない、爆発も3か月くらいいたけど、2回しか聞いてない。でも爆発の音や避難の話聞きます」
「ウクライナは世界の支援を受けていますが、その支援では負けてはいないが、勝てる余裕もできていない。ウクライナは負けている」
ニーナさん…最後に生徒たちに今一度、平和について考えてほしいと訴えました。
(ニーナさん)
「ウクライナの戦争を例に、世界には今安全な場所はない」
(話を聞いた生徒)
「今回実際にニュース以外でウクライナについて 現地に行ったから方から聞く機会がなかったので貴重な経験だと思った」
「今の日本の現状をしっかりとまずは知ることから、それにつなげて今後の自分の行動もしていきたい」
ニーナさんは今後も講演を続けていって多くの人にウクライナの現状を知ってもらいたいと話していました。