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約4530万円の不明金 防府市シルバー人材センターの第三者委員会が報告書 「他の職員がものが言えないハラスメントがあった」

2025年3月26日 8:14
約4530万円の不明金 防府市シルバー人材センターの第三者委員会が報告書 「他の職員がものが言えないハラスメントがあった」

防府市シルバー人材センターの不正経理の疑いがある問題で、センターが設置した第三者委員会は25日、原因などを盛り込んだ報告書をまとめました。

この問題は同センターの2020年度から22年度の決算額と通帳残高に約4530万円の乖離が見つかったもので、センターは元会計責任者(故人)と元出納担当者の関与が濃厚とし、元会計責任者に損害賠償請求を起こし、警察に被害届を提出しています。

センターによりますと、防府市内の弁護士ら3人で構成する第三者委は25日までに6回開催され、同日、報告書をまとめました。

元会計責任者と元出納担当者に面会できず、さらにおととし11月の火災で書類が焼失したことから、被害額の正確な算定は不可能としています。

また事案の原因として
①2014年から10年間、2人だけで経理を担当していたこと
②組織としてのチェック体制の不備
③約40年間センターに勤務していた元会計責任者に対し、他の職員が「ものが言えない」ハラスメントがあった疑いがあること
の3点を挙げています。

センターは定期的な人事異動や外部の税理士監査の導入、ハラスメント相談窓口の設置などを再発防止策として掲げ、4月から実施するということです。

また第三者委の報告書も、センターのウェブサイトに4月以降掲載するとしています。

最終更新日:2025年3月26日 8:14
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