下関沖のタンカー沈没事故 8人の死亡を確認 1人生存 2人の捜索続く
20日午前、下関市六連島沖に停泊中の韓国船籍のケミカルタンカーが転覆しました。
船員11人のうち9人が救助されましたが8人が死亡、2人が不明となっています。
門司海上保安部によりますと、20日午前7時すぎ、荒天により六連島の北北西およそ8キロ沖に錨を下ろし停泊していた韓国船籍のケミカルタンカー「キョヨン サン」から「船が傾いた」として救助要請がありました。
門司海上保安部の、巡視船などが現場で船が転覆しているのを確認。午後5時までに船員11人のうち9人が救助され、下関市や北九州市の病院に搬送されました。
門司海上保安部によりますと救助された9人のうち生存者は1人だけで8人の死亡を確認。残る2人の捜索が行われています。
事故現場に近い下関市の綾羅木海岸には誰も乗っていない救命ボートが流れ着いていました。
(発見した男性は)
「救命ボートですね扇状のやつですよねそれが浮いてたんでねオレンジ(色)だからすぐ見たらわかります」」
また海岸には、救命胴衣も…アルファベットで書かれた「キョヨン サン」の船名も確認できます。
「キョヨン サン」は総トン数870トンでアクリル酸980トンを積んでいました。
20日朝には関市には、暴風警報が発令されていて20メートルを超える最大瞬間風速を観測しています。