総事業費は630億円 「俵山・豊田道路」初めてのトンネル貫通式
広域交流の促進や、災害時の孤立回避などが期待されています。
山陰道の一部として整備が進む「俵山・豊田道路」で11日、初めてとなるトンネルの貫通式が行なわれました。
式には地元住民や関係者などおよそ130人が出席し、掘削機でトンネルの最後の部分が貫通しました。
2016年度(平成28)に事業着手した「俵山・豊田道路」は、すでに開通している「長門・俵山道路」の俵山北インターチェンジと仮称・豊田インターチェンジを結ぶ延長13.9キロで総事業費は630億円です。
この区間にはトンネルが3ヶ所建設されることになっていて、このうち長さ278メートルの「第1トンネル」が11日に貫通しました。
(山陰西部国道事務所・石川真義 所長)「地震が発生した際も命の道となる道路。長門市の方々の安心安全の確保、地域の発展に寄与する道路です」
山陰道のうち、山口県内の整備区間はおよそ115キロメートルで、現在、「萩・三隅道路」のおよそ15キロと、「長門・俵山道路」のおよそ5.5キロが開通しています。
「俵山・豊田道路」の整備が進むこの地区は、大雨によって通行止めとなることも多く地元の人たちは大きな期待を寄せています。
(長門市・江原市長)「下関、九州方面からのお客様も来ると思いますし、俵山地区、長門の方々含めて、下関、九州方面に行くのに大変便利になる。命の道としては、下関の大きな病院の方に1分でも早く到着できるということで大変期待している。」
「俵山・豊田道路」の完成はまだ未定ですが、現在、用地取得率はおよそ8割、事業進捗率は去年(令和5年)3月時点で25パーセントとなっています。