3連休、7万人に影響が出た山陽新幹線トラブル…保守車両が動かなかったのは「非常停止ボタンが押されていた」
3連休最終日の9月23日、保守作業の遅れなどから山陽新幹線が運転を見合わせ、およそ7万人に影響が出たトラブル。このうち保守車両が動かなかったことについてJR西日本は30日、車両の「非常停止ボタン」が押されていたことが原因と発表しました。
このトラブルは9月23日山陽新幹線の厚狭~新下関駅間で架線の張替作業や、その後、保守車両が動かなくなったことにより山陽新幹線の広島小倉間が始発から運転を見合わせたものです。
75本が運休し、121本が最大で225分遅れ、3連休の最終日ということもあり、およそ7万1800人に影響が出ました。
JR西日本は30日、その原因を発表し、架線の張替作業のトラブルは、金具の取り付け手順を誤ったまま作業を進めたことが原因だったと発表しました。
また保守用車が動かなかったことについては「非常停止ボタン」が誤って押されていて、ブレーキが緩まなかったことが原因としています。
ブレーキ付近の調査に集中し、作業台の上にあった非常停止ボタンの状態を確認ができていなかったとしています。
JRでは、非常停止ボタンを押し下げたことをわかりやすく確認できる構造を検討していくとしています。
このトラブルでは架線の張替作業は午前6時20分に終了しましたが、保守用車のブレーキが緩まないことがわかり、新山口保守基地から救援車両を手配、午前11時32分に保守用車を新下関駅に収容、午前11時36分に運転を再開しました。