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「50年宝物だった…」被災住宅から運び出されたピアノ 災害ボランティアがきょうも活動

2024年2月12日 20:12
「50年宝物だった…」被災住宅から運び出されたピアノ 災害ボランティアがきょうも活動

輪島市では、きょうも災害ボランティアが活動を行いました。

被災した住宅から運び出されたのは、60年間、大切に使われてきた、“宝物”でした。

きょう、およそ30人のボランティアが、輪島市を訪れ、4時間半にわたり、活動を行いました。


ボランティアが訪れた、こちらの住宅。およそ60年間、地域に根ざしたピアノ教室として、親しまれてきました。

「これは取っておきたいものだったんですけど。もうそんなことも望めないし」「50年間宝物でいてくれたので。。最初に買ったピアノ」
「こうやって役目果たしてくれたと思って諦めます」


ボランティアの支援を受け、運び出された、ピアノ。

60年分の思い出が詰まったピアノ教室で、女性は、これから暮らしの立て直しに取りかかります。

けさ、輪島市で炊き出しの準備をしていたのは、輪島高校1年生の久保穂乃佳さん。

「まずは生きていてよかったと思ってほしいのと、これからちょっとでも明るい未来に向けて復興しようと思ってくれる人がいたらいい」

能登半島地震で被災した後、小松市で避難生活を送る中、「地元を元気づけたい」と同級生などに声をかけ、きょう、集まった10数人でおにぎりや豚汁、焼き魚など、あたたかい料理を振る舞いました。



「ありがとうございます」「うれしい」
「これから輪島を支えてくれる人たちで良かったと思う」

家族や知人の支援も受けながら、地元の復興に向け今後も取り組みを続けたいとしています。