「50年宝物だった…」被災住宅から運び出されたピアノ 災害ボランティアがきょうも活動
輪島市では、きょうも災害ボランティアが活動を行いました。
被災した住宅から運び出されたのは、60年間、大切に使われてきた、“宝物”でした。
きょう、およそ30人のボランティアが、輪島市を訪れ、4時間半にわたり、活動を行いました。
ボランティアが訪れた、こちらの住宅。およそ60年間、地域に根ざしたピアノ教室として、親しまれてきました。
「これは取っておきたいものだったんですけど。もうそんなことも望めないし」「50年間宝物でいてくれたので。。最初に買ったピアノ」
「こうやって役目果たしてくれたと思って諦めます」
ボランティアの支援を受け、運び出された、ピアノ。
60年分の思い出が詰まったピアノ教室で、女性は、これから暮らしの立て直しに取りかかります。
けさ、輪島市で炊き出しの準備をしていたのは、輪島高校1年生の久保穂乃佳さん。
能登半島地震で被災した後、小松市で避難生活を送る中、「地元を元気づけたい」と同級生などに声をかけ、きょう、集まった10数人でおにぎりや豚汁、焼き魚など、あたたかい料理を振る舞いました。
「ありがとうございます」「うれしい」
「これから輪島を支えてくれる人たちで良かったと思う」
家族や知人の支援も受けながら、地元の復興に向け今後も取り組みを続けたいとしています。