白山市のペットに関する専門学校に集まった飼い主とそのペットたち。

万が一の際、ペットと人が同じ空間で避難生活を送ることができる環境を整えようと、白山市と、専門学校を運営する国際ビジネス学院が初めて、合同で訓練を行いました。

避難所の設営では…

市川 栞 キャスター：
「いま、避難所の設営が行われているのですが、その設営を手伝っているのがペットの専門学校に通う学生たちです」

能登半島地震の際は、ペットを連れて避難所に行くも、動物が苦手な人やアレルギーがある人などもいることから、ペットを別の場所に隔離しなければいけないことが課題に…

そこで白山市は、去年、国際ビジネス学院と協定を結び、避難生活が長期化する場合は、ペット同伴で生活できる避難所を開設することにしています。

この日の訓練では、地震発生から3日後、ペット同伴での避難を想定し、学生たちが犬種や体重などを聞き取ったあと、生活空間に案内して注意事項などを説明していきました。

「お世話は指定された場所で行うようにお願いします。他のスペースに入れないように注意お願いします」

実際に犬を飼っている専門学校生は…

飼い主(専門学校生)：
「わんちゃんは家族と居られるのが一番だと思うので、ストレスが少しは緩和できるのかなと思います。(飼い主も)今どんな感じかなと気にしなくていいし、不安な時間があまり無いからありがたい」

白山市危機管理課・北村 健一 課長：
「ペットを同行して来られた方が、少しでも気を休めるスペースとして提供できればなというふうに考えております」

白山市では、もしもの際の避難に向け、人間の非常用持ち出し袋と同じように、ペットフードやトイレ用品などをすぐに持ち運べるよう今のうちから準備してほしいと呼びかけています。