奥能登を襲った記録的な大雨で、いまだ2人の安否がわかっていない輪島市久手川町周辺では、26日も懸命な捜索が続きました。中継でお伝えします。

NNN取材団・吉田颯人 記者：
住宅4棟が押し流された塚田川の周辺は、日差しが強く、気温以上に暑さを感じる一日となりました。日没を迎え、捜索は先ほど打ち切られ、捜索に当たっている人たちからは焦りの色も見られました。

26日の捜索は朝6時ごろから、消防、警察、自衛隊合わせておよそ430人態勢で行われ、手作業で丁寧に土砂を掘り起こすなど慎重な作業が続きました。

ここ輪島市久手川町では、これまでに、尊谷松夫さんと、井角祐子さんの2人の死亡が確認され、今も、前川政二さんと、中学3年生の喜三翼音さんの安否がわかっていません。

前日には、塚田川の河口から1キロほどの輪島市大野町の海岸で、男性の遺体が見つかりました。警察は、安否がわからない前川さんの可能性もあるとみて、身元の確認を進めています。

そのため、26日の捜索は、塚田川の河口付近についても重点的に行われました。河口付近では、これまでに喜三翼音さんの冬用のスニーカーが片方見つかっっていますが、新たな手掛かりは見つからなかったということです。

これまでに亡くなった方は11人、行方や安否のわからない人は6人となりました。警察と消防などは、27日も朝から捜索を再開するとしています。