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地元の不安を少しでもやわらげたい…地元出身の若手警察官、被災地輪島で奮闘中!

2024年9月9日 18:39
地元の不安を少しでもやわらげたい…地元出身の若手警察官、被災地輪島で奮闘中!
能登半島地震で被災地域では空き巣や窃盗など、地震に便乗した犯罪が増加しています。そうした犯罪に目を光らせ、被災者の安心と安全を守る若手警察官に密着しました。

輪島市内の通学路で見守りを行っているのは輪島警察署・地域課の田中貴章巡査長です。

地元・輪島市出身で大学卒業後はメーカーに就職し愛知県で働いていましたが、地元に貢献したいと2019年、警察官に転身。2年前から輪島警察署に配属され、元日の地震の際は朝市通り近くの交番で勤務していました。

輪島警察署・地域課 田中貴章 巡査長:
「揺れたあとは管内をパトロールして状況把握しようと思って、ちょうど交番の外に出たときに2発目の大きな地震がありまして」

地震後は混乱する住民の避難誘導にあたり津波に備えて高台への避難を呼びかけ続けたといいます。

田中さん:
「僕も生まれ育った町で、復興のために貢献できるようなことがあれば、一生懸命そのために取り組んでいきたい。」

仮設住宅が各地で建設され、新しい住まいで生活する避難者が増えたいま、不在となった被災家屋での空き巣など地震に便乗した犯罪被害も相次いで報告されています。こうしたことから輪島署などは駐在所での居住をやめて人員を集約。

3交代勤務の24時間体制で管内をパトロールし「見せる警戒」に重点を置いていて、田中さんも日々、目を光らせています。

高齢者の見守り活動にも力を入れています。この日訪れたのは輪島市三井町の仮設住宅。

田中さん:
「今お困りごととかってありますか?要望とか」
住民:
「夜は怖いもんで、夜ちょっとパトロールしてくれればありがたいかな」

田中さん:
「ご家族お変わりないですか」
住民:
「私一人なんです」
田中さん:
「そうなんですね。パトロールカードお渡しさせていただきますので、何かありましたら輪島警察署の番号書いてありますので、なんでも言ってください」
住民:
「ありがとうございます。」
「ありがたいですよ。本当に気遣ってくださってるんだなと思ってね。私なんて一人暮らしですからね。会話することもあんまりないし」

田中貴章巡査長:
「地震でみんな不安。先が見えないような不安に思っている高齢者の方多いので、しゃべるようにしていますね。何気ない会話でも話すことで、住民の方も気がまぎれたりとかすると思うので」

地震から8か月。生活が一変した住民たちの不安を少しでも解消したいと、日々業務にあたっているといいます。そんな田中さんについてコンビを組む同僚は。

輪島警察署・地域課 北橋佳祐 巡査長:
「非常にまじめな方だと思っています。どんな状況でも冷静に対応するので、非常に心強い存在です」

警察官になってことしで6年目。目指すのは”安心”を届けられる警察官です。

田中さん:
「自分自身も被災したんですけど、警察の活動を通じて、安心してほしいと。この姿を見て安心してほしいと。今みたいに地域の方に気軽に話してもらったりとか、声をかけてもらえる警察官でありたいなと」

被災地の安心と安全を守るため田中さんはこれからも奮闘します。