漁師「涙が出た」 石川能登から日本海を漂い新潟県糸魚川の海岸に漂着した漁船
今回の地震では、津波により多くの船が流されたり転覆する被害も確認されています。
このうち、珠洲市の港にあった漁船1隻が新潟県の海岸で見つかりました。
木下太助さん「ああいう状態で見つかったと(連絡が)来たときはもう涙が出たというか」
珠洲市の漁師、木下太助さん67歳。
「涙が出た」と語ったのは。
(5日・新潟)
1月5日に見つかった、1隻の打ち上げられた船。
能登半島地震に伴う津波で珠洲市の飯田港から流され、新潟県糸魚川市の海岸に流れ着きました。
木下さん「ロープがこんな状態で、繋船されていた船が、ロープが切れて流れ出たんですね」
1月5日に見つかった、1隻の打ち上げられた船。
能登半島地震に伴う津波で珠洲市の飯田港から流され、新潟県糸魚川市の海岸に流れ着きました。
木下さん「ロープがこんな状態で、繋船されていた船が、ロープが切れて流れ出たんですね」
当日は高台へ避難し、翌日漁港を見に行ったという木下さん。
当初は転覆していると思ったといいます。
木下さん「まさかって、メールで写真送られてきてみたんですけど、もうびっくり」
見た目には大きな損傷もありませんでしたが…
木下さん 「修理すれば動くと思ってますけど、この状況見ていては港の状況もこうですし、私のパートナーも廃業やと言われてますし、しばらく考え させていただくっていうか」
今後の漁の再開の見通しは立っていないといいます。
県内では少なくとも170隻の漁船が転覆などの被害に遭い甚大な影響が出ている漁業。
元の状態を取り戻すのは、難しい状況です。