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春の訪れ告げる「初午祭」に8万人 拉致問題解決へ署名活動も

2025年2月17日 19:17
春の訪れ告げる「初午祭」に8万人 拉致問題解決へ署名活動も
 南九州に春の訪れを告げる伝統行事「初午祭」が霧島市の鹿児島神宮で開かれました。会場では、拉致問題解決への協力を求め、特定失踪者の家族たちによる署名活動も行われました。

 16日、霧島市の鹿児島神宮で開かれたのは、約470年前に始まったとされる、「初午祭」です。

 五穀豊穣や家内安全などを祈願する伝統行事で、花や鈴などで飾られた「鈴かけ馬」が三味線や太鼓の音色に合わせて足踏みをします。

 また、鈴かけ馬とともに約1200人の踊り手たちも軽快な踊りを披露し、祭りを盛り上げました。

 室町時代、鹿児島神宮の改築工事を監督した島津 貴久公が、夢に現れた馬頭観音を祀ったのが祭りの由来と言われています。

 午前中、雨は降ったものの、県の内外から8万人の見物客が訪れたということです。

 一方、会場では拉致問題解決への協力を求める署名活動が行われました。

 拉致の疑いが指摘されている特定失踪者、園田 一さん夫妻の娘前山 利恵子さんや、田中 正道さんの妹の村岡 育世さんが参加し、拉致問題の早期解決と署名への協力を求めました。

(特定失踪者 田中正道さんの妹・村岡育世さん)
「皆さん協力していただいて何とか署名も集まっています。なんとか早く解決してもらいたいというのが一番の気持ち」

 まつりを訪れた人たちは足を止めて署名し、家族を激励していました。
最終更新日:2025年2月17日 19:17