西之表市八板市長「賛否示さず」 市議会が辞職勧告決議案可決“辞職の考えはない”
種子島沖の馬毛島ではアメリカ軍の訓練の移転と自衛隊基地の整備に向けて工事が進んでいますが、西之表市の八板市長はいまだ計画への賛否を示していません。市議会は「賛否の明言を避け真摯な対応ではない」などとして市長に対する辞職勧告決議案を提出し、可決されました。
種子島沖の馬毛島では、アメリカ軍の訓練の移転と自衛隊基地の整備に向けて工事が進められています。西之表市の八板市長は計画に対し賛否を示していません。
西之表市議会は、27日の最終本会議で、市長の対応を「工事がもたらす影響に対する対策が十分とは言えない状況が続いている」「議会においても基地整備の賛否の明言を避ける答弁に終始し、真摯な対応ではない」など批判し、辞職勧告の決議案を提出しました。
辞職勧告案の提出は去年の3月に続き2回目で、前回は1票差で否決となりました。しかし今回は…。
(西之表市議会)
「賛成多数であります」
賛成8人、反対5人で可決されました。
(西之表市・八板市長)
「これまでの私の行政の長としての行動には間違いはなかったという風に考えている。一方で、本日の辞職勧告決議案等でいただきましたご批判、ご指摘につきましては謙虚に受け止め、市民の皆さまの幸福実現に向けて、尽力することで市民の皆さまのご理解を今後賜りたいという風に考えております」
辞職勧告決議に法的な拘束力はなく、八板市長は、「辞職の考えはない」と述べました。