鹿児島大学で卒業式 4年前はコロナ禍…通常通りの式開催は5年ぶり
3月は卒業シーズンですが、鹿児島大学の卒業式が行われ、2300人あまりが新たな一歩を踏み出しました。5年ぶりに制限のない卒業式となりました。
鹿児島大学を卒業したのは、大学生、大学院生の計2372人です。それぞれの総代に学位記が手渡されました。
県の体育館で卒業式が行われるのは、コロナ禍以降はじめて。出席者など制限のない卒業式は5年ぶりです。
佐野 輝学長は「課題解決力やリーダーシップなどをいかんなく発揮し、日本や国際社会の発展に力強く貢献して欲しい」とはなむけの言葉を贈りました。
卒業生の多くは、新型コロナの感染が拡大するさなかの、2020年4月に入学し、授業や課外活動などが大きく制限されました。
(大学院へ進学する学生)
「入学式すらなかったんですよ。1年生の時は学校に全く行かずといった日々。徐々に対面授業が増えていって。そのあとはみんなと協力しあいながら大学生らしい大学生活を送ることができました」
コロナ禍だったからこそ、気づけたことも。
(助産師を目指し進学する学生)
「会えた時のうれしさとかもコロナ禍があったからこそ思うことができた」
(小学校の教員になる学生)
「オンラインでの言葉でのやりとり、文字でのコミュニケーションと声色のコミュニケーションだと感情のあたたかさが違うと実感した」
コロナ禍が“無駄ではなかった”と話す学生も。
(大学院へ進学する学生)
「コロナで一人になる時間があったことで、逆に今後のビジョンとか将来どういうことをしていきたいのかをゆっくり考えられた。ある意味無駄ではなかった」
(県外に就職する学生)
「県外で就職するので、鹿児島で学んだことを忘れずに、鹿児島のど根性魂で頑張れたら」
卒業生の就職内定率は2月末現在94%で、昨年度より2.6ポイント高いということです。