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保育士不足解消のカギ“潜在保育士”の復職を後押し 鹿児島市のセミナーで復職経験者と交流

2024年10月3日 19:49
保育士不足解消のカギ“潜在保育士”の復職を後押し 鹿児島市のセミナーで復職経験者と交流

 保育の現場で続く人手不足の解消のカギとなるのが全国に100万人以上いる「潜在保育士」です。保育士資格を持ちながら現場を離れている人の復職を後押ししようと、鹿児島市でセミナーが開かれました。

 保育施設を増やすことで今年度、待機児童ゼロを達成した鹿児島市。その一方で深刻なのが保育士不足です。市内の保育所などでは今年度、559人の募集に対し採用できたのは356人。希望通り採用できていない現状があります。そうしたなか。

(山下香織キャスター)
「こちらに集まっているのは現場を離れている潜在保育士です。復職を経験した現役の保育士に不安や疑問を相談しています」

 鹿児島市が開いた復職支援講座には保育士などの資格を持つ9人が参加。

(現役の保育士)
「手書きの日誌とかはなくてタブレットで打って、保護者へのお便り作りもアプリで配信って形なので…」

 働き方や今の保育現場の様子などを現役の保育士から聞きました。

 全国では保育士資格を持つ人の約6割、100万人以上が保育士として働いていないいわゆる潜在保育士です。

(参加した潜在保育士)
「この会に参加していい仕事だなと改めて思ったので頑張ってみようかなと思う」
「昔は週5日のパートが当たり前と思っていたけど今は週2,3回とかその人にあった働き方もできると聞いてすごく変わっているんだなと思った」

(鹿児島市保育幼稚園課 山之内匡洋課長)
「現場を離れていて今の保育の状況が心配だなと言う方もいると思うのでこういう講座を通じて今の状況を知って頂き保育士確保に繋げていきたい」

 鹿児島市は就職した潜在保育士に奨励金を支給していて、申請者は増えているということです。

最終更新日:2024年10月3日 19:49