園児切りつけ事件受け鹿児島市が再発防止のため第三者委員会設置へ
今年6月鹿児島市の認定こども園で保育士が園児の首を切りつける事件が起きたことを受け、鹿児島市は再発防止のため第三者委員会を設置することを発表しました。今年度中に提言をとりまとめ各保育施設に共有する予定です。
この事件は今年6月、鹿児島市の認定こども園で当時保育士だった笹山なつき被告が園児の首を切りつけたとして殺人未遂の罪で起訴されたものです。笹山被告はその後別の園児への傷害の罪で追起訴されています。
鹿児島市は弁護士や保育教育関係団体、学識経験者などからなる第三者委員会を市独自で設置することを発表しました。1回目の会合は9月に開かれます。
(下鶴鹿児島市長)
「今後このような事件が起こらない ようにするためにはこれまでの市としての取り組み、各園での取り組みが適正だったのか、改善するものは何かを検証し協議をしていただく」
年度内に提言を取りまとめてもらい市内の保育施設にも共有するとしています。
また、定例会見で県が総合体育館の新設を予定している鹿児島港本港区への市電の延伸について下鶴市長は「観光路線は赤字を出さないことが最低条件」だと述べました。
前の市長が市電の延伸の検討を始めた時に本港区にあったドルフィンポートに比べると、県がつくる総合体育館の利用者は5分の1ほどの見込みです。
(下鶴鹿児島市長)
「本港区エリアについては県 において様々な構想がありどこにどういう施設が整備されそれぞれの施設が年間通じてどの位の集客が出来るのかが見えてこ ないとベネフィットを弾くのは難しい」
下鶴市長は体育館だけでなく本港区エリア全体の集客力や市電の利用見込みが分かった段階で採算性を判断すると述べました。