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平川動物公園などの「市外料金」 鹿児島市民以外をどう判断? 施設の料金値上げ案で議論 鹿児島市議会

2025年3月10日 19:21
平川動物公園などの「市外料金」 鹿児島市民以外をどう判断? 施設の料金値上げ案で議論 鹿児島市議会

 鹿児島市は平川動物公園など市の施設の料金を値上げする条例改正案を市議会に提案しています。さらに、市外からの観光客が見込める施設では「市外料金」を設けるとします。10日開かれた市議会の委員会では市民以外を判断する方法について意見が交わされました。

 人件費や物価の高騰などのため、鹿児島市は体育館や文化施設など96の施設について10月から値上げするための条例改正案を開会中の3月議会に提案しています。平川動物公園や水族館、維新ふるさと館など市外から多くの利用が見込まれる14の文化・観光施設については新たに「市外料金」を導入するとしています。

 10日開かれた鹿児島市議会の建設消防委員会では「市外料金」の判断基準について意見が交わされました。

(鹿児島市公園緑化課・鮫島忍課長)
「利用の際に鹿児島市民であるという証明を見させてもらい(証明がなければ)料金の支払いを市外料金で徴収する」

(自民党市議団・米山太助市議)
「「住所を有する者」というのは住民票に鹿児島市に在住していることが記載がないと認められないのか」

(鹿児島市公園緑化課・鮫島忍課長)
「市内に居住するかどうか確認のために住所の確認できる書類を求めているが、実際は施設の実情、団体が来た時にどうするかなど運用の中で出てくる。10月の施行までの間に各施設管理者がどのように対応するか協議検討していく」

 このほか委員からは使用料の値上げについて「市民に納得してもらうために、老朽化している施設の整備を充実しなければならない」という声が上がりました。

 料金の改定は今議会で可決されれば10月から行われます。

最終更新日:2025年3月10日 19:21