鹿児島市の中学校で卒業を前にした3年生に向けて先生たちからサプライズプレゼントが贈られました。
中には今年度で定年退職する先生も。“最後の授業”で伝えたかったことは？

鹿児島市の甲南中学校。12日、127人の3年生が学び舎を後にします。卒業式の練習と聞いて体育館に集まってきた生徒たち。新しい船出を祝って先生たちからあるサプライズが用意されていました。

（先生）
「先生は夢を見る最近。君たちの入学式。もう泣いている」

今年度で定年退職する中島 忠臣先生始まる前から涙が溢れます…。

「じゃあ先生方オープン！」

　始まったのは先生たちによるライブです！楽器を演奏するのは初めての先生も。3年間様々なことに挑戦し、成長してきた生徒たちに先生たちの頑張る姿を見せたいと多忙な通常業務の合間を縫って3か月前からそれぞれ練習を重ねてきました。合わせるることができたのはたったの2日。

「乾杯今君は人生の大きな大きな舞台に立ち」

　生徒たちを支えた9人の先生たちが、さまざまな思いを胸に演奏しました。文化祭で先生と生徒たちで踊った曲も！生徒たちも大盛り上がりです。

演奏のあとは、先生から生徒へ、愛を込めたメッセージです。

（先生）
「土曜日、日曜日、先生たち、練習いっぱいしたんだよ、体育館で明後日、皆さんは巣立ちます。こんな素敵な先生たちにいっぱい支えてもらったんだよ、幸せだったということをこれからのみんなの自慢にしてほしいと思う、出会ってくれてありがとう」

（先生）
「卒業する君たちの姿を見て、ぼくが3年間、君たちとしてきたことは間違いではなかったと証明してくれた」

（生徒）
「生徒を思っていろいろ接してくれる。次の高校生活も先生とか、同じ3年生の仲間と一緒に頑張ろうと思った」

（生徒）
「年間の思い出があの演奏に詰まっているような気がしてすごく心に来た。楽しかった3年間が最後なんだなって思って、先生たちの言葉を噛み締めたい」

　先生たちの思いは、きちんと届いているようです。生徒たちは12日、卒業します。

（中島 忠臣先生）
「最後、目の前に子どもたちがいるから、一生懸命それに向けて頑張ろうと言って、今の仲間を大切にしてほしい、そしてこの絆はいずれ次の絆になっていくだろうから。こういうことも人生の一つだよと感じてくれたらいいかな」

（先生・生徒）
「ありがとう！ありがとう！おめでとう」