去年の兵庫県知事選の期間中に、NHKから国民を守る党の立花孝志氏と接触し、日本維新の会の兵庫支部にあたる「兵庫維新の会」から除名や離党勧告を受けた3人の県議が、新会派『躍動の会』を立ち上げたことに対し、斎藤知事は11日、「“躍動する兵庫”の実現に向けて、政策的な議論を通じて県政を前に進めていく。政策において共感して賛成してもらえることは大事なこと」と語りました。

　新会派との連携などについて問われた斎藤知事は、「今のところ具体的に何かあるわけではない」とする一方、「応援していただける議員・会派がいることには意義がある」と語りました。

■斎藤知事を実質的に支援か…次の県議選で「40人立てないと第1会派は獲れない」

　兵庫県議会の第2会派である「維新」は、立花氏への情報提供をめぐって、死亡した竹内英明元県議を「斎藤降ろしの黒幕」とする文書の提供に関与した元百条委員会・副委員長の岸口実県議を「除名」処分、非公開だった百条委員会の証人尋問の音声データなどを提供した増山誠県議と、支援者を通じて自身の連絡先を立花氏に提供するなどした白井孝明県議を「離党勧告」の処分としています。これを受け、3人は離党を表明していました。

　3人は10日、県議会事務局に新会派「躍動の会」の設立届を提出。斎藤知事は去年の知事選で「兵庫の躍動を止めない」をキャッチフレーズに使ってました。増山県議や白井県議は、知事選の期間中に斎藤知事の陣営の支援をしていたことから、新会派は斎藤知事の実質的な支援に回るとみられます。新会派の幹事長は増山県議、政調会長は白井県議だということです。

　3人は10日、YouTube上のインターネット番組に出演し、増山県議は「知事の政策には共感している」と語り、次期県議選について「40人は立てないと第1会派は獲れない」と発言。候補者の確保については「いま県議会にいる方や市町の議会にいる方に声をかけていきたい」との意向を明らかにしました。