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空港、港を有事に備え整備 反対の陳情不採択に 鹿児島県議会常任委員会

2024年3月15日 19:17
空港、港を有事に備え整備 反対の陳情不採択に 鹿児島県議会常任委員会

 国は有事の際の対応を見据え空港や港の整備や機能拡充を行う方針を示していて、県内では鹿児島空港や川内港など8つの施設が整備の候補として検討されています。これに反対する陳情について県議会の委員会で審査され陳情は不採択とされました。

 国は有事の際、自衛隊や海上保安庁が使用できるよう空港や港の整備を進めたいとしていて、県内の鹿児島空港、徳之島空港、鹿児島港、川内港など8つの施設を候補として検討しています。

 有事の際戦闘機が離着陸できるよう滑走路を延伸したり、大型の艦艇が接岸できる岸壁を整備したい考えです。

 鹿児島空港を除く7つの施設は、県が管理していて、国は県の合意を求めています。

 県議会には、これを受け入れると攻撃の対象になる可能性があると反対の陳情が出されていて、きょうの県議会の委員会で、審査されました。

(県・安原達土木部長)
「南西諸島における有事の可能性も念頭にその際部隊を他地域に派遣する可能性が高い地域、部隊を展開する可能性が高い地域を考慮し迅速な対応が行えるように移動の利便性や施設のスペック等を踏まえたうえで空港港湾を選定している」

 委員会で反対の陳情を採決した結果は、不採択となりました。県は、国の考えを十分に理解した上で対応を考えるとしています。