今年の新入社員は“新紙幣タイプ” 多様性、ITリテラシー高い一方で…新社会人や先輩の受け止めは?
新年度が始まり2日から研修に参加している新入社員の皆さんも多いと思います。産労総合研究所の調査によると2025年度の新入社員は「変化を呼び込む新紙幣タイプ」。多様性を受け入れる力や最新のITリテラシーを身につけているとされていて、偽造防止など最新技術が盛り込まれている新紙幣の特徴と重なるということです。新入社員、そして先輩の皆さんは「新紙幣タイプ」についてどう受け止めているのか聞きました。
鹿児島市では2日、新入社員を対象にしたセミナーが開かれ県内30社から114人が参加しました。言葉遣いや挨拶、名刺交換のやり方を実践形式で学ぶ中、講師が最も大事だと訴えたのは。
(清友・宮之原明子社長)
「新入社員として仕事をしていく上で一番大事な要素は何か、それは一緒に働く上司や同僚、お客様に嫌われないこと」
魅力的な人でいるために大切な笑顔も練習しました。
(製造業)
「コミュニケーションとか人とのかかわりが大事だと分かったのでそのうえで笑顔や相手とのかかわり方を改めて認識できた」
(自動車販売業)
「現場でのコミュニケーションを多くとって少しでも馴染めたら、そうしたら自然と嫌われることなく好かれるのではないかと思った」★
毎年、今年の新入社員のタイプを発表している産労総合研究所によりますと、2025年の新入社員は「変化を呼び込む!新紙幣タイプ」なんだそうです。2024年、20年ぶりに導入された新紙幣は誰でも利用しやすい「ユニバーサルデザイン」や偽造防止の最新技術が盛り込まれています。それと同様に今年の新入社員も多様性を受け入れる力や最新のITリテラシーを身につけているということです。
(記者)
「今年の新入社員は変化を呼び込む!新紙幣タイプということだが、新入社員はどう思っているのか、聞いてみる」
(新入社員)
「昔と比べてスマホとかで情報が入りやすくなったから色々知識や考えを手に入れたから多様性とかITに明るくなっていると思う」
(新入社員)
「この世代はスマホなど生まれたときからずっと使っているからそういうところは新紙幣タイプなのかな」
一方、新紙幣の導入には設備や投資が必要だったように新入社員を育てる上司には1人1人の特徴に合わせた育成方法など丁寧な指導が求められているといいます。「新紙幣タイプ」が求める理想の上司像は?
(新入社員)
「情熱あふれる方」
(新入社員)
「意見がないか聞いてくれる方。新人の考えや意見を取り入れるか否かは別にして1回聞いてくる人がいたら多様な価値観が拾いやすくなる」
管理職に対しての研修も行う講師の宮之原さんは「若者がやる気をもって働けるように上司が寄り添うことを学ばないといけない」と話します。
(清友・宮之原明子社長)
「昔は会社や上司が部下を選ぶ時代だった。今は逆。若い人たちの方がどの会社で働くか、どの上司と働くか選ぶ時代。私たちは選ばれる上司、選ばれる会社であることを意識するのが大事」
実際に新入社員を受け入れる上司の皆さんはどう思っているのでしょうか。
(会社員)
「(新入社員を)受け入れる側が変わらないとけない?我々が?なるほどね。逆に新紙幣しか使えない自販機もあるんですよね。びっくりしますよね?早って。逆に言うと新人(社員)をちゃんと使わないとけない時代ですね」
(会社員)
「まさしくこれだと思うが、学校の先生とかも、先生は厳しいと思っていたが、生徒を労わる先生に変ってしまって、厳しさを知らないのかなという感じはする」
(会社員)
「仕事は相手に合わせていくというのが大切だと思っていた。逆に、こっちが合わせていくというのは違和感があるけど、時代の変化にはついていかないといけない」
「(新入社員に)相手に合わせて教え方を変えていかないといけない」
(会社員)
「今の職場に、人手不足と言われながらも1人入ってくるので、何とか続けてもらえるよう対応を考えています」
人生の大切な一歩を踏み出した新入社員のみなさん。健康に気をつけながら、一緒に頑張っていきましょう。