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「ないのであれば自分で公園を作ろう!」奄美の公園不足…子供のために母親が作った公園がオープン!

2025年1月27日 19:37
「ないのであれば自分で公園を作ろう!」奄美の公園不足…子供のために母親が作った公園がオープン!
 龍郷町のとある公園です。静まり返っていて、唯一の遊具、ブランコも使えなくなっています。地域で続く公園不足。「ないのであれば自分で公園を作ろう!」。幼い子どもを持つ母親が立ち上がりました。

 龍郷町赤尾木にある公園「229」です。カラフルなタイヤに平均台。木製のジャングルジムにすべり台。

 企画したのは、来月で1歳になる子どものお母さん渋谷 つばきさん(30)です。

(渋谷つばきさん)
「出産して子どもを自然いっぱいな奄美大島で育てて良い環境だなと思っていたが次の発育段階になるにあたって公園は必需品だと思って」

 しかし、地域の公園に子どもたちの姿はなく、唯一の遊具、ブランコも使えなくなっていました。

 「地域の子どもたちはどこで遊んでいるんだろう…」。

 島内の病院で産婦人科の医師として働く渋谷さん。地域のお母さんたちも同じ悩みを抱えているかもしれない。そう、思い悩むようになったといいます。

 「子どもたちが安心して遊べる場所を提供したい!」。自宅の庭を開放して、地域の子どもたちが遊べる公園を作ることを思い立ちました。

しかし、立ちはだかるのは材料代や人件費。自らの貯蓄に加え、クラウドファンディングで資金を募り、約19万円の支援がありました。

(渋谷つばきさん)
「寄付してくださる方のメッセージを見て同感をたくさん得られたので自分だけじゃない気持ちでほっとした」

 支援をもとに去年10月に着工し、地域の協力もありながら今月完成。この公園のある番地にちなんで「229」と名付けました。

 目指すのは、子どもたちが自由に遊び、友達と交流できるかけがえのない場所です。

(渋谷つばきさん)
「連日子どもたちが学校帰りに、土日は両親と一緒に、最近は保育園のお散歩で子どもたちが使っている」

 これからも、ボルダリングや赤ちゃんが楽しく遊べる施設などを作る予定です。お母さんの我が子を思う気持ちから始まったこの企画。公園はまだまだ「発展」を続けます。
最終更新日:2025年1月27日 19:37