不登校の中学生が勇気を出し知事に伝えた思いは…保護者らの団体が知事と意見交換で支援訴え
不登校の児童生徒数が県内でも過去最多を更新する中、フリースクールに通う子を持つ保護者などで作る団体が塩田知事と意見交換を行いました。不登校の当事者である中学生が勇気を出して知事に訴えたことは。
塩田知事を訪問したのはフリースクールに通う子どもの保護者などでつくる「かごしまこどもの学び場友の会」です。フリースクールなどの民間施設は増える不登校児の受け皿の一つとなっていますが、公的な援助はありません。保護者が利用料を負担し厳しい経済状況で運営しているケースが多いとして理解や支援を求めました。
(塩田知事)
「施設の側からどういう支援をしてほしいのかもこれから調査しないといけない」
不登校対策について塩田知事は今年3月に出された県議会からの政策提言もふまえ聞き取りなどで実態を把握し検討したいと述べました。
鹿児島市内のフリースクールに南さつま市から通う不登校の中学3年生が知事に思いを伝えました。
(新真奈穂さん)
「(通学や利用に)お金がかかってしまうので行く回数を制限され、行きたいと思っても行けないのが現状。私や同世代の子には多分(支援)は間に合わないと思うけど、私より年下の子達が苦しかったりとかきついとか死を考えるようなことは…」
(かごしまこどもの学び場友の会 松枝俊顕さん)
「経済的支援があることで行くところ自分が合うところを選べることが必要だと思うので、そういった支援を国と協同して県、市町村でも協力して何とか捻出してほしい」
孤立しがちな不登校の子どもがお金の心配なく安心して過ごせる居場所の確保が求められます。