鹿児島水産高校でも台風被害 始業式で登校「日々あった光景が」 JR運転見合わせの影響も
枕崎市にある鹿児島水産高校では渡り廊下の屋根が吹き飛ばされるなどの被害が出ました。2日、2学期の始業式で登校した生徒たちは後片付けに追われました。
(記者)
「校舎から体育館をつなぐ渡り廊下、約50メートルほどのトタンの屋根が吹き飛ばされている。今回の台風の被害の大きさがうかがえる」
枕崎市の鹿児島水産高校では校内の至る所に台風の爪痕が残されていました。渡り廊下の屋根が吹き飛ばされ、近くへの立ち入りは禁止されました。
被害は実習棟にも。チョウザメなどの魚を育てている建物の屋根が風で飛ばされ無くなっていました。魚の世話をしていた生徒は心配だったと話します。
(魚の世話をしていた生徒)
「学校に来るまでは死んでいるんじゃないかと思って不安だった。台風に負けず魚も元気に泳いでくれていてエサも元気にたくさん食べてくれていてうれしい」
2学期の始業式の後、生徒たちは折れた木の片付けをしました。
(生徒)
「日々あった光景が現実じゃないくらい壊れていた。大変ですよ」
通学にも影響が出ています。JR指宿枕崎線の山川と枕崎の間で運転を見合わせているため、2日は17人が学校に来られませんでした。親に学校まで送ってもらった生徒は。
(生徒)
「JRがとまったのでお母さんに送ってもらった。毎日お母さんが送っていくとなると大変なので早く直ってほしい」
JR九州は3日から当面の間、山川と枕崎の間で代替のバスを運行すると発表しました。台風の影響が残る中、2学期が始まりました。