未使用品と変わらない品質に再生 保育園にリサイクル紙おむつ提供
子どもが履いている紙おむつ、実は、使用済みのものをリサイクルして作られたものなんです。志布志市と大崎町で回収後、リサイクルされた紙おむつを、県内の保育園に提供する取り組みが始まっています。
志布志市の保育園で子どもが履いているのは、リサイクルされた紙おむつです。志布志市は、大手日用品メーカーのユニ・チャームと連携し、使用済みの紙おむつを再資源化するプロジェクトを進めています。
これまでは高齢者施設や病院などで扱っていましたが、先月末から、県内の保育園へ提供する取り組みが始まっています。対象は、おむつやおしりふきの定額制サービス「手ぶら登園」の利用者です。
志布志市と大崎町では、約500か所に使用済み紙おむつの回収ボックスが設置されています。
回収ボックスに入れられた紙おむつは、大崎町のリサイクルセンターでオゾン処理での殺菌・消臭が行われたあと再資源化され、未使用品と変わらない品質に再生します。
(保育士)
「最初はおむつかぶれとかの不安があったが、実際利用してみて子ども達の肌も荒れず素材も従来品と変わりなく使えた」
(社会福祉法人若草会 武石由美子 理事長)
「抵抗はあったもののほとんど変わりもないという現場の声も聞いている。これからもしっかりとSDGsとして取り組んでいきたい」
ユニ・チャームは、リサイクルした紙おむつの提供を「手ぶら登園」を導入する全国の保育園にも広げていきたいとしています。