ハローキティ・3代目デザイナー山口裕子が明かす“長く愛される秘密” 生誕50周年 【刈川くるみが取材】
第二回は、今年誕生50周年を迎えたキャラクター・ハローキティの3代目デザイナーである山口裕子さんです。現在、東京国立博物館で『Hello Kitty展-わたしが変わるとキティも変わる-』が開催されています(2025年2月24日まで)。
国内のみならず世界中に愛されるキティちゃん。山口さんがデザイナーに就任した1980年当時は、あまり目立った存在ではなかったといいます。そこで、直接ファンから意見やトレンドを聞くことで、時代の流行とともにキティのデザインも変化させてきました。
約44年、デザイナーとしてキティとともに歩んできた山口さん。失敗を経験しながらも、キティが幅広い世代から親しまれるキャラクターへ成長した大きなきっかけや長く愛される秘密、これからの夢を聞きました。
※詳しくは動画をご覧ください。
私自身も小さい頃から大好きだったキティちゃん。懐かしさと安心感がある一方で、時代の最先端にもいるキティちゃんですが、その愛される幅広さの秘密は“ファンの言葉に応えること”でした。
取材中、「キティちゃんを買うのは私ではない。だから私がかわいいと思うものではなくファンが欲しいものを作るだけ」と、どこまでもファン思いな一面を明かしてくれた山口さん。人気がなければ、“なぜ人気がないのか”をファンに聞き、流行を取り入れたければ高校生に聞いてみる。3代目デザイナーに就任してから44年という長い間、ファンの声に対して寛容に、謙虚に、そしてサービス精神旺盛に変革を遂げてきたからこそ、キティちゃんは長く愛され、それがかわいさの秘けつだと改めて学びになりました。
企画・取材 刈川くるみ