板垣李光人 自身初の個展『愛と渇きと。』開催 アーティストとしての新たな一面を明かす【刈川くるみが取材】
記念すべき第一回は、大河ドラマや数多くの映画に出演する一方で、アーティストとしても活躍する俳優の板垣李光人さん(22)です。
自身初の開催となった個展『愛と渇きと。』(東京会場:渋谷PARCO・GALLERY X BY PARCO 10月7日まで)。個展のために新たに制作した作品に込めた思いや、俳優業とアート制作での違い、板垣さんが思うアートの魅力に迫りました。
※詳しくは動画をご覧ください。
<取材後記>
作品を拝見した瞬間に感じたのは、色彩がおしゃれ!そして一つ一つの作品に何か物語を秘めていそうな、ひき込まれる感覚でした。今回の展覧会のテーマである“渇愛”は仏教の『十二因縁』という概念から取っており、その十二因縁にちなみ作品数も十二点。これだけ聞くと難しそうですが、斬新な制作方法で見事にアート作品として昇華されていました。普段は俳優として多様な感情に向き合い演技として表現されているからこそ、この十二因縁という形の無い感情をアートとして形にできるんだ、と表現者としてのプロフェッショナルに触れられた気がしました。
「制作する時は楽しくないんです」と語っていた板垣さん。ですが、誰かにとっての苦しい感情も、一生懸命向き合い何かを生み出せば、それは他人から見ると唯一無二の魅力を感じる美しいものになるんだな、と私自身板垣さんの言葉と作品に勇気づけられもする展覧会でした。
企画・取材 刈川くるみ