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「すっごくつらい」35年天文館で愛された文具雑貨店「What」9月の閉店前に別れ惜しむ客続々

2024年7月26日 20:12
「すっごくつらい」35年天文館で愛された文具雑貨店「What」9月の閉店前に別れ惜しむ客続々

 天文館で35年間愛された文具雑貨店「What」が今年9月で閉店することになりました。閉店まで2か月。店は別れを惜しむが人たちで溢れています。

 鹿児島市の山形屋、2号館5階に店をかまえる文具雑貨店「What」。定番の文房具からかわいらしい雑貨まで…。豊富な品揃えが特徴です。山形屋の事業再生計画の一環で、今年9月末をもって閉店することが決まりました。

 店長の宮路 裕一郎さん。約25年間、店を守ってきました。

(What宮路裕一郎店長)
「こんなに反響があると思わなくてびっくりしている、ありがたい」

 Whatは35年前鹿児島市東千石町にオープン。県内の雑貨店の先駆けとして多くの人に親しまれてきました。映画館の建設に伴い2010年に山形屋に移転。移転してから力を入れたのは”鹿児島グッズ”の製作です。「山形屋学習帳」や「金生まんじゅう」のキーホルダーなど、その数は100種類以上に上ります。

(What 宮路裕一郎店長)
「ちょうど大河ドラマの年とか、取引先とか地元のデザイナーやイラストレーターと組みながらたくさんさせてもらった。いろんなおもしろいことをさせてもらったので恩返しのつもりでやっていきたい」

 店は、別れを惜しむ人たちで溢れていました。

(客)
「久しぶりに来たのでびっくりした。残念ですよね」

 こちらの女性20年ほど前娘さんがWhatで働いていたそう。

(客)
「来るときはここ。さびしい。Whatって聞いたら娘との関係で店内とかが浮かんでくるので」

 東千石町の店舗のころから通い続けているという人たちも。

(客)
「霧島から来ると地下の駐車場かお寺の駐車場にとめて、歩いてくるとあそこを必ず通る。必ずよったりした」
「すっごくつらい。困ったときはここだから他にあるのかなと思っている。ここが落ち着く。書くことが好きだから、時間を持て余したときに皆さんファッションにいかれるけど、私はこういうところが好きだった」

(What宮路裕一郎店長)
「本当に嬉しいというか逆に申し訳ない気持ちといっぱい。路面のころからお客様とか取引先の人にも支えられてきたので、最後まで感謝の気持ちをもって頑張りたい」

 それぞれの思い出を作った「What」は今年9月末、35年の歴史に幕を下ろします。鹿児島グッズは閉店後も山形屋で購入することができるということです。