<おかえり!>アフリカゾウ・リリー 6年ぶりに秋田から仙台「八木山動物公園」に 『動きがシャキシャキしていてかわいらしい』
繁殖プロジェクトのため秋田市の動物園に引っ越していたアフリカゾウのリリーが、約6年ぶりに仙台市の八木山動物公園に戻ってきた。
リリーは、3日午前 輸送用の箱に乗せられて秋田市の大森山動物園を出発した。
約4時間かけて、仙台市太白区の八木山動物公園に到着した。
森尾絵美里アナウンサー
「リリーを乗せたおよそ7トンの輸送箱が持ちげられました。これから寝室へと移されます」
リリーを知る園の関係者も、6年ぶりの帰郷に涙を見せていた。
扉が開けられると、リリーは落ち着いた様子で外へ。
そして、以前住んでいた場所を懐かしむように部屋の中に入っていった。
アフリカゾウのリリーは、1990年に南アフリカから八木山動物公園に来園。
その後、東北の動物園同士が行う繁殖プロジェクトの一環として現在 八木山動物公園にいる「花子」と交換する形で2018年に秋田県の大森山動物園に引っ越した。
しかし、リリーは繁殖適齢期の上限とされる35歳になっても子宝には恵まれず、今回 仙台に戻ることになった。
小さい頃からのリリーを世話してきた飼育員は、6年ぶりの再会を喜んでいる。
八木山動物公園・杉山智也飼育員
「また一緒に過ごせるのが、楽しみ。朗らかなんですけれど、動きがシャキシャキしていてかわいらしい ので、ぜひ見に来てほしい」
リリーの帰りを歓迎していたのは、ほかのゾウ達も同じ。
長旅を労うかのように、リリーのいる部屋を覗き込む様子が見られた。
リリーは、今後屋外の運動場に出る練習をした上、6月9日に一般公開を予定しているという。