<男子中学生が”自殺”>再調査の報告書「いじめなど複数の要因が重なって自殺に至った」 町長は遺族に”謝罪”(宮城・亘理町)
2019年に宮城・亘理町で男子中学生が自殺した問題で、再調査をしてきた委員会は「いじめなどの複数の要因が重なって自殺に至った」とする報告書を町に答申した。
18日午後、亘理町いじめ問題再調査委員会は、再調査結果をまとめた答申書を山田町長に提出した。
この問題は、2019年3月に亘理町の中学校に通っていた当時2年生の男子生徒が自殺したもので、町の第三者委員会はおととし8月「いじめが自殺の直接的な理由とは確認できなかった」とする報告書を答申したが、遺族は納得できないとして再調査を求めていた。
約2年に渡り、自殺といじめの因果関係などを再調査してきた委員会は、自殺の原因について男子生徒のスマホ使用を禁止した学校側の対応に端を発し、いじめやSNS上のトラブル、学校における不適切指導などいくつかの要因が重なったものと結論付けた。
この答申を受け、山田町長は遺族へ謝罪した。
亘理町・山田周伸町長の謝罪)学校の不適切対応などもあげられていることに対しまして、町を代表して心からお詫びを申し上げます。本当に申し訳ございませんでした
亘理町・山田周伸町長の会見)二度とこのような悲しい事案が発生しないように 努めてまいりたい
亘理町いじめ問題再調査委員会・長谷川啓三委員長)複合的な要因だから責任が無いということじゃなくて、言ってみればどれも責任があるということを言いたいわけで、どう改善すべきかということを少し書いたような報告書になっております
自殺した生徒の父親)長くはなりましたけれど、納得できる答申書を提示いただけたということで満足しております
亘理町は、今後再発防止に向け対策を検討するとしている。