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<日経平均株価>バブル期以来34年ぶり最高値更新「新NISA制度」個人投資↑も要因か

2024年2月22日 20:35
<日経平均株価>バブル期以来34年ぶり最高値更新「新NISA制度」個人投資↑も要因か

東京株式市場・日経平均株価は前日終値から836円52銭高い「3万9098円68銭」で取引が終了し、バブル期の1989年12月29日につけた史上最高値を更新した。約34年ぶりのことに宮城県内でも個人の投資家からは期待の声が聞かれた。

<仙台市内>
「投資はNISAをメインにやってます」
「ちょっと期待しちゃいますやっぱりここまで上がっていると」
「もうちょっと物価が下がったりとかお給料が上がったりとかはしてほしい」

アメリカの株高や日本企業の好調な業績を背景に、日経平均株価は今年に入ってから5000円以上値を上げている。この株価高騰の要因を金融関係者は次のように指摘する。

【株価高騰 新NISAも要因か】

<七十七銀行 営業統括部ウェルスマネジメント室 大内亜弓さん>
「国内の企業の業績が好調である点や、金融不安がだいぶ薄れてきているという点もある。今年からはじまった新NISAの開始にともなって、これまで投資をしてこなかった個人投資家のニューマネーがマーケットに流入していて株価の押し上あげの要因になっているのではないか」

今年から投資制度が拡充されたNISAは、一定の条件のもとで、投資から得られる利益が非課税になる制度。

<七十七銀行 営業統括部ウェルスマネジメント室 大内亜弓さん>
「一本化するのではなく、2~3本くらいにわけてやった方がリスク分散することができる」

仙台市宮城野区の銀行には、口座開設の相談のため、妻と子ども2人の4人家族で暮らす30代男性の姿があった。
「住宅購入をしたので、そのタイミングでNISAについて詳しく知れたらなと来てます。周りの友人なんかもNISAにお金をつかっているので、メリットを聞いて自分もそこに入っていけたらな」

子どもの教育資金などにあてていきたいと話す男性。この銀行では去年1年間でNISAの新規口座開設が約1万件あったという。物価高騰などで景気回復はまだまだ感じられないという一方で、株価高騰には個人の投資家からも注目が集まっている。