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3月11日の仙台市、午後2時46分アーケードでも黙とう「この日だけは忘れちゃいけない」

2025年3月13日 18:00
3月11日の仙台市、午後2時46分アーケードでも黙とう「この日だけは忘れちゃいけない」

3月11日の朝、仙台市若林区の荒浜では、日の出ともにお経を唱える住職や手を合わせる人の姿があった。

震災当時、荒浜で被災した女性は、「この日だけは忘れちゃいけないと思って来ていた。この日を過ごせなかった人たちに向けて私たちも強く生きていこう」という思いで手を合わせたという。

毎年来ているという男性は、「多くの人に支えられてここまで来た。亡くなった方への追悼とともに、震災の記憶や思いを次の世代にもつなげてきたい」と話した。

塩釜で被災した男性は車の中のテレビで情報を得ながら避難したという。「このまま世の中が終わる映画を観ているようだった。あれ以上のひどいことは起きてほしくない。ずっと忘れることはない」と話した。

仙台市中心部のアーケードでも、午後2時46分には鐘の音と黙とうのアナウンスが流れ、それまで歩いていた人も立ち止まり祈りを捧げた。

県庁では村井知事が東日本大震災について取材に応じた。
「14年経ちましてハード整備はほぼ順調に進み、見た目はきれいな町が出来上がったと思うけど、被災者のみなさんの抱える課題がだんだん深刻になっている気がします。被災者のみなさんの真の笑顔が戻るまで、しっかりと行政として市町村と協力し、国と協力し、またNPOなど団体の協力を仰ぎながら対応していかなければならないと新たに意を強くした所です」と話した。
最終更新日:2025年3月13日 18:00