【もし釣り人が冬の海に落ちたらー】潜水士が「釣り人」役で海中転落・救助の実演(宮城・塩釜港)
もし釣り人が冬の海に落ちたらー。
「第二管区海上保安本部」の潜水士が釣り人役になって海中に転落し、救助の実演が行われた。
19日午後の宮城・塩釜港。
この実演は、釣り人が多い10月~12月に岸壁などからの転落事故が増加する傾向があることを受け、行われた。
釣り人役を救助するために使われたのは、多くの釣り人が持ち歩いている「クーラーボックス」。
冬の海に転落すると「低体温症」になるリスクが高く、5度~10度ほどの水温の場合、30分から1時間ほどで意識不明になることが多いという。
長時間泳ぐと、体内から熱が放出され体が冷えてしまうため、極力体を動かさずに水面に浮くことが特に大切で、クーラーボックスやライフジャケットで浮力を確保することが重要だと説明があった。
第二管区海上保安本部・交通部安全対策課 佐藤学課長「冬の海になりますと、海水温度が非常に低く、一度落ちると低体温症ですぐに命を落としてしまうということになる」
東北6県では、今年10月以降 5人が釣りの最中に海に転落して死亡し、1人が行方不明だという。
さらに、出来るだけ複数人で行動することや、携帯電話を常に持ち歩き、万一転落しても落ち着いて海上保安庁の緊急電話「118番」に電話するよう呼び掛けている。