4病院再編に伴い名取市の精神医療センターを富谷市に移転・合築する宮城県の計画について、精神医療センターの利用者らが「白紙撤回を含めた話し合い」を行うよう県に要請した。

5日　県に対して要請を行ったのは、県立精神医療センターの利用者らによる市民団体「みやぎユーザーズアクション」。

県が進める病院の再編では、東北労災病院と精神医療センターを富谷市に移転・合築したうえで、県南の精神科医療の空白を解消するため　名取市に新たに民間の精神科病院を誘致する計画だ。

団体の要請では、患者は担当医や周囲の環境の変化について不安を抱き精神的苦痛を抱えていて、移転ありきの県の一方的な計画の進め方は患者への配慮に欠けているとして「白紙撤回を含めた公開の場での話し合い」を求めている。

みやぎユーザーズアクション・川村有紀共同代表「移転のことに関して言うと、一旦 白紙に戻した方が良いと思います。でも一方で、老朽化が進 んで建物自体が建たないかもしれないという懸念も良く分かりました。そこも含めて、当事者と一緒に考えていけたらいい」

県は、今年度内にめざす基本合意の前に、一般県民向けの説明会を計画しているという。