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<宮城県の原告の『勝訴』確定は初めて>旧優生保護法めぐり宮城県内から提訴していた男性2人の裁判 最高裁が国の上告退け男性2人の『勝訴』確定

2024年7月5日 18:55
<宮城県の原告の『勝訴』確定は初めて>旧優生保護法めぐり宮城県内から提訴していた男性2人の裁判 最高裁が国の上告退け男性2人の『勝訴』確定

旧優生保護法をめぐって、最高裁が国の賠償責任を認める判断を示したなか、宮城県内から提訴していた男性2人の裁判について、最高裁が国の上告を退けた。

これで、男性2人の勝訴が確定し、一連の裁判で宮城県内の原告の勝訴が確定するのは初めてだ。

原告の男性
「長年声を上げてきたことが今実り、心からうれしく思います。被害に遭った全員の人たちが救われたという思いです」

この裁判は、宮城県内に住む千葉広和さん(75)と80代の男性が、旧優生保護法のもとで不妊手術を強いられたと訴え、仙台高裁が賠償を命じたことに対して国側が上告していたものだ。

旧優生保護法を巡る裁判では、3日 最高裁大法廷がこの法律を『違憲』とした上で、国の賠償責任を認める統一判断を示していた。

そして、最高裁は千葉さんと80代の男性の裁判について、国側の上告を受理しないことを4日決定し、これによって2人の勝訴が確定した。

新里弁護士
「声を上げられない人のための救済法を、今度の臨時国会で必ずや作っていただいて、この被害について終止符を」

旧優生保護法をめぐる裁判において、宮城県内の原告で勝訴が確定するのは初めてだ。