【学校側に「加害教諭に忖度した対応」】パワハラ受けた女性教諭『自殺』で遺族が初めて会見 加害教諭の『停職3か月』処分についても「第三者委員会」による検証求める(宮城)
同僚からのパワハラを受け、宮城県立高校の女性教諭が自殺した問題を受け、遺族が13日初めて会見を開いた。
遺族は、学校側に「加害教諭に忖度した対応があった」と批判し、加害教諭が『停職3か月』という処分についても事実認定が不十分だとして「第三者委員会」による検証を求めた。
自殺した女性教諭の父親
「(学校の管理職が)加害教諭に忖度した対応をしたことが、今回に至った大きな問題だと思っています」
13日初めて会見を開いたのは、自殺した女性教諭の両親。
この問題は、2020年 石巻西高校に勤務していた30代の女性教諭が、同僚の男性教諭(現在59歳)から、仕事について複数のメモ・手紙を使い執拗に追い詰められるなど、パワハラを受け自殺したもの。
自殺する直前に渡されたという手紙には。
「先生は、教務部員としての自覚がない」
「これから、教務の仕事は一切お願いしません」
「先生の仕事の後始末をするのは、もうたくさんです」などと記されていた。
男性教諭は、校長からメモや手紙をやめるよう指導されていたが、遺族によると、自殺する直前にも手紙が女性教諭の机に置かれていた。
自殺した女性教諭の父親
「この手紙がなければ娘は死ななかったと思っています。娘を返して、と言いたいです」
会見では、他の教員がパワハラの事実を教頭に伝えたにもかかわらず、「あまりかかわるな」などと加害教諭に忖度した対応が今回に至った大きな問題だと、批判した。
男性教諭は、2月付けで「停職3か月」の懲戒処分を受けた。
自殺した女性教諭の父親
「県教委の行政処分については、事実認定が不十分であると思っていますので、適正な処分と言えるか疑問です」
遺族は、県教委によるこれまでの調査報告は不十分だとして、外部のメンバーによる「第三者委員会」での検証を、県教委に求めている。
「第三者委員会」設置について、県教委は 現時点で「答えられない」としている。