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【そもそも.】いよいよ新紙幣スタート!なぜ変わる?どう変わる!?

2024年6月28日 20:15
【そもそも.】いよいよ新紙幣スタート!なぜ変わる?どう変わる!?
そもそも「新紙幣」って

最近耳にする新しい言葉、聞いたことはあるけれどなかなか深くは知らないことを取り上げる「そもそも.」。
今回は「新紙幣」をテーマに取り上げる。

まずは、「新紙幣」について、仙台市内で聞いてみると…
<仙台市内>
 Q.今の1万円といえば?
「諭吉さん。〝諭吉が飛んでく!〟とか使いますね。このワードが何に変わるのか気になりますけどね」
「こういう偉人がいたんだなというのをお札が変わるたびに思い出させられますよね」
「うちの孫たちは(お札が)変わるのが初めてなんですよ。だから記念にあげたいなと思って」

【いよいよ新紙幣に!仙台市内の銀行では窓口で両替対応も】

いよいよ、馴染みのあるお札が20年ぶりに新しくなる
▽1万円札 
 ⇒日本近代社会の創造者「渋沢栄一」
▽5000円札
 ⇒女性の地位向上に尽力した教育家「津田梅子」
▽1000円札
 ⇒近代日本医学の父「北里柴三郎」

新紙幣の発行が始まる来月3日に新券がほしい!という要望に向けて、七十七銀行では仙台市内の支店を中心に、また、仙台銀行では本店で両替対応を行うという。


【なぜ新紙幣に変わる必要が?そこには2つの理由】

<新紙幣に変わる理由①「偽造対策の強化」>
国内で見つかっている偽造紙幣の数は年々減少しているものの、去年1年間で681枚。こういった偽造紙幣をなくすことを目的に、約20年に1度新しい技術を取り入れている。今回、お札には高精密な「すかし」や、見る角度によって顔が動く「3Dホログラム技術」が世界で初めて採用されている。


<新紙幣に変わる理由②「ユニバーサルデザイン」>
これは年齢や国籍、障害の有無にかかわらず、誰もが使いやすいようなデザインのこと。例えば紙幣に書かれた「1000」などの数字が今までに比べ最大5倍の大きさになっている。
ちなみに、前回お札が新しくなった20年前では、1年間で約6割が新しい紙幣に切り替わり、使われなくなった紙幣は焼却されたり、一部はトイレットペーパーにリサイクルされたりもするという。


【視聴者のギモン 我が家の旧札コレクションの価値は下がりますか?】

新紙幣発行に関連して、視聴者からミヤギテレビにこんな疑問が寄せられた。

「我が家に旧札や旧硬貨のコレクションがあるのですが、その価値が下がるということはありますか?心配です。調べて下さい」

そこで、買い取り業者「バイセル」で古銭の担当をしている長町さんに伺うと・・・

<買い取り業・バイセル 長町さん>
「基本的に変わりません!」

ただ、市場に出回る数や需要の増減によって多少変化する可能性はあるという。

【同じ紙幣でも額面以上の市場価値に!?「プレミアム紙幣」とは】

いっぽうで、紙幣には「プレミア」がつくものもあるという。
例えばこちらの1万円札は通し番号が〝ゾロ目〟の「777777」になっているもの。ラッキーセブンということで、コレクターの中でも人気があって、状態にもよりますが大体1万2000円ぐらいで買い取ってもらえるという。
ほかにも「000001」というようなキリのいい番号や、階段のように数字が並んでいるものにプレミアがつくことがあるという。

【新紙幣=日本の最新技術が詰まった芸術作品】

今回の取材で分かったことは、そもそも新紙幣は、〝すかし〟や〝3Dホログラム〟など、「日本の最新技術が詰まった芸術作品」だということ。
また、新紙幣が導入された後も現在の紙幣は引き続き使える。財務省では「紙幣が使えなくなる」などといった詐欺への注意を呼びかけている。