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【現場の指示役に『無罪判決』】電子機器メーカー工場で炉に入った従業員2人が窒息死 指示役だった男性『2人が亡くなった重大な事故を受け止め反省していかなくては…』(仙台地裁)

2024年4月16日 16:33
【現場の指示役に『無罪判決』】電子機器メーカー工場で炉に入った従業員2人が窒息死 指示役だった男性『2人が亡くなった重大な事故を受け止め反省していかなくては…』(仙台地裁)

2020年に電子機器メーカーの工場で炉の中に入った従業員2人が窒息死した事故の裁判で、仙台地裁は業務上過失致死の罪で起訴された、現場の指示役の男性に対してを『無罪判決』言い渡した。

無罪判決を受けたのは、電子機器メーカー『トーキン』に勤務し、現場で指示役を担っていた田中文雄さん。

この事故は、2020年7月 金属を焼き固める「焼結炉」の修理をしていた男性従業員2人が窒息死したもので、事故を防ぐための換気などを行わなかったとして、業務上過失致死の罪に問われていた。

16日、仙台地裁の宮田祥次裁判長は「被告は指示役となっていたが、亡くなった2人の直属の上司ではないため指揮命令権は無く、注意義務を負う立場ではなかった」などとして、『無罪判決』を言い渡した。

『無罪判決』を受けて、田中さんは「もともと部下と同僚だった2人が亡くなっている重大な事故なので、それを受け止めて反省していかなくてはならないと思っています」と語った。

一方、仙台地検は「判決内容を精査し適切に対応したい」と、コメントしている。

最終更新日:2024年4月16日 17:07