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【「能登半島地震」でも誤ったSNS情報拡散】真贋確認のため災害記録を一括保管する「アーカイブ」の重要性強調される 「アーカイブ」シンポジウム(東北大学 災害科学国際研究所)

2024年1月8日 21:00
【「能登半島地震」でも誤ったSNS情報拡散】真贋確認のため災害記録を一括保管する「アーカイブ」の重要性強調される 「アーカイブ」シンポジウム(東北大学 災害科学国際研究所)
「東日本大震災」の記録をデジタルで一括保存・管理する「アーカイブ」の現状や課題について、意見を交わすシンポジウムが、東北大学で開かれた。

震災の証言やデータの保管・活用に取り組む「東北大学 災害科学国際研究所」などが開いたシンポジウムには、全国の大学関係者や図書館の学芸員などおよそ70人が参加した。

福島・大熊町は、被災した文化財や除染作業に関わる資料を保存・展示し、町民の「防災学習」で活用していると報告。

福島・浪江町は、町が運営する「震災遺構・請戸小学校」について入館料だけでは赤字で、維持管理の費用をどう捻出するかが課題だと報告した。

一方、「東北大学 災害科学国際研究所」の柴山明寛准教授は、1月4日~5日まで出向いた「能登半島地震」の現地調査について触れた。

東北大学・柴山明寛准教授「北陸、新潟、能登半島の方に逃げてくださいというツイートがあって、プラスアルファ映像が公開されていた。その映像は実際には(岩手県)宮古市の東日本大震災の津波の映像だった」

SNSで誤った情報が拡散されていた例を挙げ、情報が真実か確かめるためにも災害情報をデジタルで保管・分析する「アーカイブ」構築の重要性を、強調した。