仙台市の「敬老乗車証」の見直しについて開かれた説明会には住民ら10人ほどが参加した。「敬老乗車証」は70歳以上の仙台市民が市営バスや地下鉄を自己負担10％で利用できるもので、今回の見直し案は負担率を25％に引き上げるもの。
初めてとなる住民説明会で、仙台市の担当者が「高齢化を理由に市の支出が年々増加し、制度の維持には負担を引き上げがやむを得ない」などと理解を求めた。
一方、参加した住民からは「免許を返納した高齢者の移動手段として欠かせない」という意見や「健康増進のための援助となっている」などとして制度の維持を求める意見も出された。

＜参加した住民＞
「敬老乗車証の利用実態が説明資料の中に入っていない。ただ財政の事情だけが強調されている」

仙台市は、「敬老乗車証」の負担引き上げについて、来月9日まで各区ごとに説明会を開くほか、市民からパブリックコメントを募集している。この後、来年2月議会で関連する条例を提出し、早ければ来年10月の制度変更を目指している。