【一足早い「卒業式」】「新型コロナ」5類移行後初めて 52の中学校で卒業式 卒業生が素顔見せ学び舎巣立つ(宮城)
宮城県内では、7日 一足早く52の中学校で卒業式が行われた。
「新型コロナ」5類移行後初めて迎えた卒業式では、卒業生が素顔を見せ学び舎を巣立った。
去年4月に開校した白石市の「白石きぼう学園」。
東北初の小中一貫の不登校特例校として、1人1人のペースに合わせた学びの場を提供し、今年度は小学1年生から中学3年生まで26人が通っている。
7日は、初めての卒業式が行われ、下級生から贈られた手作りのコサージュを胸に付けた中学3年生8人に卒業証書が手渡された。
我妻聡美校長は「未来に向かって力強く歩いて行ってください」と卒業生にエールを送った。
そして、卒業生代表の2人がメッセージを読み上げた。
卒業生代表「1年で私たちは大きく成長したと感じます。前よりも人との対話が増えました。たくさん運動できるようになりました。学校に行くのが楽しく感じるようになりました」
卒業生
「これまでの全ての出会いに感謝し、今度は私たちが誰かを助けられる人になれるよう、新たな場所で頑張っていきます」
卒業生は、高校への進学を希望していて、それぞれの夢に向かって新たな一歩を踏み出しす。
一方、こちらは46年前に開校した気仙沼市の条南中学校。
開校当時353人の生徒がいたが、少子化などの影響で現在は162人。
今年4月から気仙沼中学校と統合され、今年度で閉校する。
7日は、最後の卒業生54人が学び舎に別れを告げた。
卒業生代表「夢に向かって走り続けたいと思います。それがお世話になった人への恩返しです」
卒業生
「感謝を伝えるうちに感動してきた」
「うれしさもありつつも、母校がなくなってしまうという寂しさはあります」
宮城県内のほとんどの中学校では、9日卒業式が行われる。