クマが目撃されたのは15日午後10時30分頃。仙台市泉区に住む男性が自宅の外に出ると、体長１ｍほどのクマと50ｃｍほどのクマが庭の柿の木に登っているところを発見し、警察に通報した。クマと5～6ｍほど離れていた男性は大声を出して威嚇したところ、クマはそれぞれ別の方向に走り去ったとのこと。2頭のクマは親子とみられている。
15日夜から16日朝にかけて、宮城県内では各地でクマの目撃情報が相次いだ。午後9時頃に栗原市築館の市道で親子と見られるクマ3頭。午後10時頃には栗原市栗駒の畑でクマ1頭が目撃されている。また、16日午前6時10分頃には色麻町王城寺の住宅敷地内でもクマ1頭の目撃情報があった。いずれもケガ人や被害は確認されていない。
宮城県は目撃情報の急増を受けて、県内全域に「クマ出没警報」を出していて、目撃情報があった場所に不用意に近づかないことや、山菜採りなどで山に入るのは控えることなどを呼びかけている。