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【あの日から13年】3月11日は「祈りの1日」 「東日本大震災13年」の宮城県各地

2024年3月11日 21:00
【あの日から13年】3月11日は「祈りの1日」 「東日本大震災13年」の宮城県各地

震災13年の3月11日の宮城県。
6.9メートルの津波が押し寄せた宮城・石巻市南浜にある「津波復興祈念公園」から生中継(11日午後6時15分頃放送)している。

石巻市の「震災」による死者は3553人、行方不明は417人(宮城県発表)。

11日、宮城県内は「祈りの1日」となった。

穏やかな朝を迎えた宮城県内。
仙台市若林区の荒浜では、海に向かい祈りを捧げる人の姿があった。

同級生と親戚を亡くした女性
「当たり前の日が突然なくなってしまった日っていうことで、この日は一生忘れられない日ですね」

津波が多くを奪ったあの日から13年。
それぞれの想いを胸に、手を合わせていた。

宮城・南三陸町では、警察が行方不明者の手がかりを捜索。

宮城県内では、震災関連死も含め1万476人が犠牲、1213人が行方不明となっている(NNNのまとめによる)。

そして、地震発生時刻の午後2時46分。

石巻市、南三陸町、東松島市、気仙沼市などで、多くの人が集まり黙とうを捧げた。

友人を亡くした男性(気仙沼市)
「復興復興と言うけれど、まだまだでしょうね。目新しい建物が建っているけど、昔の街のイメージが全然頭に浮かんでこないですよ」

親戚を亡くした女性(石巻市)
「ここで(亡くなったみんなの)名前を呼ぶと顔が出てくる。1人ずつの顔が出てきて、みんな元気でやっているから守ってくださいって」

震災で祖父を亡くした姉妹(名取市閖上)
姉「13年前に、おじいちゃんが閖上で亡くなってしまって、この13年経った今でも感謝の気持ちを伝えるために来ました」
妹「もう向かい会って会うことはできないけれど、また何十年か後に会ってお話しようねっていうこと
を書きました」

宮城県内の沿岸部では、それぞれの想いを胸に祈りが捧げられた。

そして、ここ石巻南浜津波復興祈念公園で、私たちの目の前に広がるのが犠牲になった方々を追悼する灯籠(生中継した3月11日午後6時15分頃時点)。

およそ4000ある灯籠には、一つ一つ全国から寄せられたメッセージが書き入れられている。
このプロジェクトを企画した黒澤健一さんにお越しいただいた。

安斎キャスター)ここがどんな場所になって欲しいか?
黒澤さん)
3月11日は遺族にとっては悲しく重い日。そんな方々が想いを込めてこれる場所。
遺族でない一般の方々も想いを込められる場所として、作り続けていく。
11日の午後2時46分、1000人以上に来ていただいた。

安斎キャスター)行事を支えるボランティアはどんな方々か?
黒澤さん)
一般市民の方や、震災当時ボランティアで来られた方、学校の生徒などまじめに参加してもらっている。
この行事のもう一つの思いは、「次の世代の犠牲を出さない」ことだ。

安斎キャスター)灯篭で「サクラ」をかたどっているが、どんな意味があるのか?
黒澤さん)
震災直後の大変な時、いろんなところ(石巻市・日和山など)でキレイに咲いているサクラが希望になった。毎回、デザインに入れたいと思った。