冷たい雨に遮られた2日間の中止を超えてようやく迎えた本拠地開幕戦。
楽天モバイルパーク宮城を訪れた多くのファンはこの日を待ちわびていた。
ファン「本当は前日もチケット取っていたけど雨で中止に…。きょうは試合できそうなので全力で楽しみたい」
「ホーム開幕戦に行く予定だったけど雨で流れた。ようやく開幕、始まるんだなという気がする」

そんなファンが期待を寄せるのは…

ファン「宗山選手。京セラドーム大阪（シーズン開幕戦）で打ったようなタイムリーが見たい」
「（着ているユニフォームは？）宗山選手。ヒットやホームラン打つところを見たい」

多くのファンの期待を背負うゴールデンルーキー宗山塁選手。
この日は自身初、1番・ショートでスタメン出場。

初回、本拠地最初の打席。追い込まれてからの6球目。
高めに浮いた変化球を捉えてセンター前へ！本拠地最初の打席で快音を響かせた。
これでデビューから4試合連続安打。
得点にはつながらなかったがいきなりファンを沸かせた。

ホーム開幕戦、先発はプロ19年目・40歳の岸孝之投手。
4回、ランナーを一人置いて宗山選手と同じくルーキーの渡部選手にストレートを捉えられ先制点を許す。

1点を追う5回。
2塁1塁のチャンスを作ると、ここで回ってきたのが宗山選手。
低めの変化球を上手く拾ってレフト前に運ぶと、2塁ランナー伊藤選手が一気にホームへ！
しかし、相手の好返球に阻まれタッチアウト。
宗山選手のこの日2安打目も惜しくも同点とはならず。

それでも6回。
フォアボールとヒットで2塁1塁のチャンスを作ると、試合前時点で打率5割を超える絶好調・阿部選手。
鋭い当たりでライト線を破るタイムリーツーベース！同点に追いつつく。
なおも続くチャンスで浅村選手。
バットを折られながらも1塁手の頭を超える執念のタイムリーヒット！ルーキーに負けじとベテランのバットでこの回勝ち越しに成功する。

援護をもらった岸投手。
持ち前の緩急を駆使して打たせてとるピッチングを披露。
許したヒットはわずかに3本。
7回1失点の好投で本拠地開幕投手の役目を果たした。

その後も追加点を挙げた楽天は、2日遅れの本拠地開幕戦を見事勝利。
2安打の宗山選手、そしてベテラン勢の活躍が光った試合となった。

宗山選手は岸投手、浅村選手と共にプロ初のお立ち台にも立った。
宗山「今日も雨が降っていたり、気温が低い中でこれだけのファンが来て自分の力になった。これからもっともっとみなさんの前で良いプレー出来たら良いと思います。」