【衆院選】長崎選挙区は前職の3人が議席を守る結果に 2区立憲の前職も比例復活《長崎》
超短期決戦となった衆議院選挙は27日に投開票が行われ、県内3つの選挙区で当選者が決まりました。
「政治とカネ」の問題や「物価高対策」などを主な争点に論戦が繰り広げられ、前職3人が議席を守りました。
選挙戦から一夜明けた28日午前7時半。
(西岡 秀子氏)
「大変お世話になりました。今後とも全力で頑張ってまいります。ありがとうございます」
3度目の当選を果たした西岡 秀子氏は長崎市で街頭に立ち、支援への感謝を示しました。
(西岡 秀子氏)
「改めて1区の議席を三度預かる私の責任の重さを痛感し、頑張って行かなければいけない」
強固な支持基盤と知名度で、選挙戦を優位に進めた西岡氏。
午後8時の投票締め切りと同時に 当選確実の知らせが飛び込み、支援者とともに喜びを分かち合いました。
自民の下条 博文氏に3万9000票あまりの差をつけるなど、8万7000票あまりを獲得し、4人の新人を圧倒しました。
(西岡 秀子氏)
「2期7年ずっと続けてきた地域を歩き、1人でも多くの市民に私の思い、政策を伝える。このことをこの12日間の選挙戦でも変わらず続けて戦ってきた」
一方、下条氏は自民党の県議・市議らの支援を受け組織戦を展開しましたが、県都での議席奪還はなりませんでした。
(下条 博文氏)
「思った以上に、想像以上に自民党に対しての逆風が強かった」
国民民主は今回の衆院選で大きく議席を増やし、国会での存在感が増すことに…。
(西岡 秀子氏)
「私たちが掲げる政策を前に進めるという同じ思いの政党とは連携しながら、まず自分の党の政策を推進することが一義的な事だと思う」
県内 “最激戦区” となった2区は、自民・前職の加藤 竜祥氏が2度目の当選を果たしました。
加藤氏は、所属していた派閥の政治資金パーティーをめぐり、10万円のキックバックを受けていたものの政治資金収支報告書に記載していなかったことが判明し、今年1月に政務官を辞任。
比例への重複立候補が認められず、背水の陣として臨んだ 厳しい戦いを制しました。
(加藤 竜祥氏)
「政治と金であります。まずはしっかりとこの問題に向き合うこと、直視をすることが自民党全体に求められている。これからもしっかりと、ふるさとの振興発展をしっかりとやって地方創生の光が輝くように精進していく」
争点の1つとなった「政治とカネ」問題の当事者の1人でしたが、立憲・前職の山田 勝彦氏を1万4000票あまり上回る 9万6095票を獲得しました。
一方「政権交代こそが最大の政治改革」と訴えた山田氏は、比例代表での復活当選です。
(山田 勝彦氏)
「裏金を作らせないための法律を、今一度作らないといけない。改めて国会に戻り、本当の意味での 政治改革を勧めなければならない」
(金子 容三氏)
「おはようございます」
2度目の当選を果たした自民・金子 容三氏は、午前7時半、佐世保市役所の前に。
手を振りながら、有権者に感謝の気持ちを伝えました。
与野党三つどもえの激戦となった長崎3区。
金子氏は政治とカネの問題で「逆風」を受けながらも、若さや政治改革に取り組む覚悟をアピールし、約9万票を獲得。
組織戦も功を奏し立憲の元職の末次 精一氏に2万2000票あまりの差をつけ、当選しました。
(金子 容三氏)
「長崎県北、五島のために、これからも今まで以上に皆様方の声をしっかりと受け止め、いいまちにしていく」
一方 末次氏は、連合長崎や社民、国民の支援を受けて議席奪還を目指しましたが、リベンジは果たせませんでした。
(末次 精一氏)
「ひとえに私一人の力量不足でこのような結果になった。お詫びしてもお詫びし足らないぐらい皆様にはお世話になったが、改めて本当に申し訳ない」
当選者には、30日に証書が付与される予定です。