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目標は上位入賞!白バイ隊員がテクニック競う「安全運転競技大会」 県内女性隊員の訓練とは《長崎》

2024年6月24日 6:45
目標は上位入賞!白バイ隊員がテクニック競う「安全運転競技大会」 県内女性隊員の訓練とは《長崎》

運転技術を競う全国大会に挑むのは 女性白バイ隊員。

目指すは 頂点!。厳しい訓練の日々に密着しました。

さっそうと白バイを操ります。

県警交通機動隊 第一係所属の山本真奈美巡査 30歳。

全国トップレベルの白バイ隊員が集結する「安全運転競技大会」に、2年連続で挑みます。

(山本真奈美巡査)
「上位入賞を目指してこれから訓練に励みたい」

諫早市にある県警交通機動隊。

(山本真奈美巡査)
「白バイで取締りをした際に(違反)切符を切るので、職場に持ち帰って処理をしている。あとは事件捜査の書類作成などを行う」

山本さんは、交通の取締りや事故への対応にあたり、交通安全指導などを行っています。

白バイ隊員は37人。このうち、山本さんを含む6人は今年の「特別訓練員」です。

(交通機動隊企画指導係主任 笹原 智紘 コーチ)
「福岡に合同訓練に行くので、それを意識して。福岡で一発目走れるように、意識して走って」

「特別訓練員」は、後進を育成する指導者を目指すメンバーで、中には全国大会に挑む隊員も。

運転技術に特化した、約5か月間の厳しい訓練に臨んでいます。

指導するコーチは。

(交通機動隊企画指導係主任 笹原 智紘 コーチ)
「ほのぼのしている感じだが、実際に訓練になったら気を引き締めている。オンオフがしっかりしている。本番は一発勝負なので、その面ではメンタルが強い。本番に強いタイプ」

壱岐市出身の山本さんは、高校卒業後に福岡の専門学校で服飾について学び、アパレル企業へ就職しました。

しかし、8年前に転機が。

(山本真奈美巡査)
「バイクの免許を取ったのがきっかけ。家族、父母妹弟がバイクの免許を取り、自分だけ免許を持ってないのは(嫌だ)と、大型の免許を取った。そこから白バイの動画を見るようになり、自分も白バイに乗りたいと警察官を目指した」

家族全員、趣味はバイク。

一念発起して白バイ隊員を目指し、25歳で夢をかなえました。

(山本真奈美巡査)
「家族はバイクに乗るのが好きなので、すごく喜んでいた」

そんな山本さんには憧れる先輩がいます。

平戸警察署交通課長の田﨑友美 警部です。

(田﨑友美 警部)
「こんにちは。飲酒運転が多くてですね。ご協力をお願いします」

月に一回開く交通安全推進キャンペーンでは、自ら 市民に呼びかけます。

(田﨑友美 警部)
「どうしても、交通安全というのは警察だけで成立するものではない。悲しい事故を1件でも防ぐことができるように、地元の方と協力して安全運動の活動を推進したり」

田﨑警部は警察官としてのキャリアは23年。山本さんの採用試験の面接官でもありました。

全国大会には過去3回出場し、2005年には傾斜走行競技で3位入賞。県内最高記録となっています。

さらに大会の上位入賞者らが教官となり、運転技術を指導する安全運転センター中央研修所で初の女性教官に抜擢され、3年間務めました。

山本さんにとって「ヒーローのような存在」。

今年1月の「県下一周駅伝大会」では、2人並んで選手を先導しました。

先輩もエールを送ります。

(田﨑友美 警部)
「やる気があって、しっかり集中して練習しているようなので(全国大会の)いい結果を期待している。もっともっと頑張れ」

最高時速180キロ。重さは300キロもある白バイ。

乗りこなすには体力だけでなくバランス感覚も求められます。

全国大会の女性部門は、2種目。

8の字や旋回、狭い道の走行などの『バランス走行操縦競技』。

バイクを傾けながら障害物を交わす『傾斜走行操縦競技』通称スラロームです。

(山本真奈美巡査)
「バランス走行の中の8の字が最近やっと速度が出せるようになってきた」

しかし、減点となる “マーカー接触”。

(山本真奈美巡査)
「ラインを間違えるとマーカーに接触したり。速度が乗りすぎるとうまくラインを通れなかったりするので、速度を落とすところは落とし、上げるところは上げる」

最高得点は、合計2000点。

減点方式で、障害物や地面との接触、上位とのタイム差などで点数が引かれ、バイクを倒せばその時点で失格です。

去年の成績は、40人中8位でした。

今の課題は。

(交通機動隊企画指導係主任 笹原 智紘 コーチ)
「(技術面は)あともう一歩。本人も自覚している。これから頑張っていかなければならない」

(山本真奈美巡査)
「ちょっと(マーカーに)当たっているので、もう少しラインを変えるか、手前の速度を落とすか。まだまだ走りこんで練習します」

今年の大会は10月に茨城県で実施。目指すは県内初の優勝です。

そして、女性白バイ隊員の活躍が広がる未来へと、走り続けるそうです。

(山本真奈美巡査)
「まず全国大会で上位入賞できるように技術を高めていきたい。その後は、後輩隊員に学んだ技術を指導できる立場になりたいと思う」