「がっかり…」自民党総裁選への岸田首相不出馬で被爆体験者 「次期総裁にしっかり引き継ぎを」《長崎》
被爆地・広島選出の岸田総理の不出馬表明を受け、被爆体験者は、次期総裁には「進めていた被爆行政をしっかり引き継いでほしい」と話しました。
79年前、国が定める被爆地域の外で原爆にあった「被爆体験者」の岩永 千代子さん 88歳。
(岩永 千代子さん)
「がっかりがまず出た」
9日の平和祈念式典後、被爆体験者の団体の代表として被爆者団体とともに岸田総理に面会し、直接、被爆者と認めるよう訴えました。
(岸田首相)
「早急に課題を合理的に解決できるよう厚生労働大臣において、長崎県、長崎市を含め、具体的な対応策を調整するよう指示する」
武見厚生労働大臣に、合理的な解決を図るよう指示したとする発言について…。
(岩永 千代子さん)
「人間味を感じた。岸田首相に対して。この人はわかっているんだと。(厚労大臣に)指示したということはこれから何かしらの明るい展望があると思った」
被爆地・広島選出の岸田総理の不出馬表明を受け、岩永さんは、次期総裁には「進めていた被爆行政をしっかり引き継いでほしい」と話します。
(岩永 千代子さん)
「被爆地出身ではない方がどういうような被爆行政を仕切っていくのか、それがちょっと不安。内部被ばくを検証していく組織を作ってほしい」