岸田首相「合理的な解決へ厚労相に指示」被爆体験者らと初めて面会し被爆者認定の要望受け《長崎》

式典に参列した岸田総理は、国が定める被爆地域の外で原爆にあった「被爆体験者」について、武見厚生労働大臣に合理的な解決を図るよう指示したと述べました。

（被爆体験者　岩永 千代子さん(88)）
「広島の黒い雨体験者を被爆者と認め、すでに(被爆者健康)手帳を交付している。同じような状況の私たちを認めていないのは差別」

長崎市で行われた被爆者団体による岸田総理への要望に、今年は被爆体験者の団体が初めて同席し、早期解決を訴えました。

岸田総理は「広島との公平性についても指摘があった」などとして、武見厚生労働大臣に課題解決に向け、県や長崎市を含めて調整するよう指示したと述べました。

（岸田首相）
「早急に課題を合理的に解決できるよう厚生労働大臣において、長崎県、長崎市を含め、具体的な対応策を調整するよう指示する」

（被爆体験者　岩永 千代子さん(88)）
「私たちの目の前で指示することはうそではないので、明るい方向に進展していくんじゃないか」

また 岸田総理は、G7の大使らが欠席したことについて「長崎市とは情報提供など様々なやりとりを行ってきたが、政府としてコメントする立場にない」と話しました。