被爆者の“記憶” “願い”未来につなぐ「平和活動」“ゲーム”活用し当時の生活をリアルに体感《長崎》
被爆者の “記憶” と “願い” を未来につなぐ新しい形の展示イベントです。
見て。触って。
最新テクノロジーを駆使した平和活動が進められています。
(東京大学大学院 渡邉 英徳教授)
「長崎の被害は全部 昔のことだから写真。でも今のウクライナの戦争は3Dで記録することができる」
(小学生)
「爆破された家。マンションみたい。戦争ってやっぱ嫌、ひどいなと思う」
4日から 始まった新しい形の展示イベント『ミライの平和活動展』。
被爆者の写真や証言が被爆した地点に浮かび上がり、当時の写真は AI=人工知能でカラーに。
「ゲーム」を活用し、被爆前の生活を体感します。
(東京大学大学院 渡邉 英徳教授)
「最新の技術を使って、なるべく若い世代の人々に親しみやすい形で伝わるように開催している」
平和活動展は、東京大学大学院の渡邉 英徳教授と研究室の学生らが企画しました。
去年、広島で初めて行われ、長崎では初めての開催。開催前日に会場で展示の準備を行いました。
メンバーの1人 片山 実咲さんは、先月東京から単身、長崎へ
被爆者の 池田 道明さんと会うためです。
片山さんは、広島の被爆3世。
長崎の平和活動展では、小学生向けにゲームを活用して原爆投下前の街並みを再現するワークショップを行うため、池田さんに協力を依頼しました。
(東京大学大学院 片山 実咲さん)
「被爆者の方の大切な記憶を子どもたちが、子どもたちなりに理解して表現していくところで、私たちも学びたいという気持ちをしっかりと持ちつつ、少しずつやっていきたい」
その4日後には、森吉 蓉子さんらメンバー3人が原爆資料館に。
展示を前に理解を深めようと見学に訪れました。
(東京大学大学院 森吉 蓉子さん)
「勉強不足を感じさせられるとともに、もうちょっと いろいろたくさんのことを知りたい」
迎えた「平和活動展」当日の8月4日。
会場には、最新テクノロジーを駆使した展示物が並びました。
(東京大学大学院 森吉 蓉子さん)
「爆心地近くの人の証言って、聞いたことがありますか。あまり聞いたことないですよね。そういう人たちの証言をデジタルで残せることは大きな特徴」