「びっくり!ヒヤヒヤした」命綱なし 10メートルの竹の上で白狐が妙技披露 伝統神事 “竹ン芸”《長崎》
男狐と女狐がアクロバティックな動きで観客を魅了します。
長崎市の若宮稲荷神社では伝統芸能「竹ン芸」が披露されました。
かわいらしい小狐たちの演技を皮切りに始まる「竹ン芸」。
長崎市伊良林地区に200年以上前から伝わり「五穀豊じょう」や「商売繁盛」を願う伝統神事で、今年で74回目です。
小狐の後に登場したのは、男狐と女狐。
祭囃子に浮かれて遊び戯れる2匹の白狐の様子を表現します。
周囲約45センチ、高さ10メートル以上の立派な竹の上で繰り広げられる妙技に、大きな歓声と拍手が響きました。
(見物客)
「びっくりでした。見ているこっちがヒヤヒヤした」
(見物客)
「初めて見たが、やはり生で見るととても迫力があり、感動した」
また クライマックスでは、男狐が宙にニワトリを放ちます。
見事、捕まえた男性は…。
(ニワトリをキャッチした男性)
「ビデオを撮っていたが、慌てて止めて捕まえた。うれしい、きっといいことがあると思う。もちろん 飼います」
(男狐 山中 翔さん(35))
「(奉納を終えて) すがすがしい気持ち。歓声が僕たちにとって励みになり、いい芸をしようという気持ちになる。本当にありがたい」
竹ン芸保存会は『今年も立派な奉納ができた。地域の子どもたちに継承し、続けていきたい』としています。
このあと午後8時から、最後の奉納が行われる予定です。